(読んだもの)竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
血が語る君の姿
[読書目的]
何だかんだ細かな本よりもざっくりな本を繰り返して当たり前の領域を拡大していくことが最も効率的だ,と言うお話.何分僕は記憶力が乏しいので,一度に体得しうる情報や技術は大変少ない.そう言った中で細かな原理原則を論拠としてしっかりとした骨子を構築しながら重厚に物事を展開されると,貧相な僕の脳髄は機能することをやめてしまうのであった.
何の話やら,と言う趣だが,つまりはシンプルな原理原則から話を展開してくれる血ガスの本を求めていた,と言う話.
[読後感想]
- 対象読者
呼吸生理や酸塩基平衡を習ったばかりの学生,その他何となくで血ガスを解釈しているおりそれに対して問題意識を持ってはいるものの,重厚な参考書を読むような気力はない人(僕)
- 内容について
非常にシンプル.この一言に尽きる.また,出来た感を演出することに長けており,page turnerとしての力があるように思う.心電図のはじめかた(感想→(読んだもの) 心電図のはじめかた - Normalisation of Life)もこの点に関しては優れている方だとは思うが,こちらは取り扱うのが数字というある意味で明確なものであるため,読みやすさは上である.ページ数としては非常に少ないし,簡便のために些事を省略している部分もあるため,これだけで戦うのは時に危険かもしれないが,「始まりの場所」としての本としては非常に成功しているように思う.
- おすすめ度
★★★★★
学部生,特に4年生あたりで理解しておくと病棟実習に出たときに非常に効果を発揮するだろう.