Normalisation of Life

MD/Doctoring my doctor's document

USMLEって何だっけ.

 

CBTも終わったので次の目標に向かって活動しようということで,ではそれは何かと言うとまあUSLMEである.USMLEとはUnited States Medical Licensing Examinationの略であり,その概要はというと公式サイトより引用すると以下のようになる


United States Medical Licensing Examination ®

The United States Medical Licensing Examination ® (USMLE®) is a three-step examination for medical licensure in the United States and is sponsored by the Federation of State Medical Boards (FSMB) and the National Board of Medical Examiners® (NBME®).

The USMLE assesses a physician's ability to apply knowledge, concepts, and principles, and to demonstrate fundamental patient-centered skills, that are important in health and disease and that constitute the basis of safe and effective patient care. Each of the three Steps of the USMLE complements the others; no Step can stand alone in the assessment of readiness for medical licensure.

 

(United States Medical Licensing Examination(USMLE)は米国における医師免許のための三段階の試験であり,Federation of State Medical Board(FSMB)とNational Board of Medical Examiners(NBME)によって後援されている.

USMLEは医師の知識,概念,原則を扱う能力,また基礎的な患者本位の技能を証明する能力を評価する.これらは健康と疾患において重要であり,安全で効果的な患者のケアの基礎を為すものである.USMLEの各々三段階は,互いに相補し合う.どのStepも医師免許の為の準備の評価として,独立して存在するものではない)

 

――となっている.

 

それではどの段階を勉強し始めるかというと勿論Step1である.インターネットの海をさまよっていると,国内で医師免許取得後は,Step 2の勉強を先に始めると言う方法も有るようだが勿論one of 学部生の筆者としてはそのような方法を取る意義は存在していない.

 

さてまともに勉強を始めたのは勿論ごく最近のことであるが,不勉強もたたって明らかに以下の分野が厳しい.

 ・Physiology

・Pathology

・Biochemistry

・Microbiology

・Embryology

 加えて,USMLE独特な分野として

 ・Behavioral Science

 は新たに勉強しなければならない分野だろう.その他の分野は医学単語として足りない部分は勿論存在するが,上記の分野ほどではない印象である.

さて,USMLEにはCBTにおけるQuestion Bankのような定番書として,First Aidと呼ばれる参考書が存在する.

 

 これ

05 (First Aid USMLE)

05 (First Aid USMLE)

 

 と

 

First Aid Q&A for the USMLE Step 1, Third Edition (First Aid USMLE)

First Aid Q&A for the USMLE Step 1, Third Edition (First Aid USMLE)

  • 作者: Tao Le,James Feinstein
  • 出版社/メーカー: McGraw-Hill Medical
  • 発売日: 2012/02/17
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 である.

 これだけだったらまあいいじゃないかと思わなくもないのだが,世の中そうは問屋が卸さないようで,Behavioral ScienceやPhysiologyなどはこれでは足りないらしい(本当か?).

というわけで何となく今後勉強過程で使いそうな本をリストアップした.

・Begavioral Science……BRS Behavioral Science (Board Review Series)

・Physiology……BRS Physiology (Board Review Series)

・Biochemistry……Lange Biochemistry and Genetics Flash Cards 2/E (LANGE FlashCards)

・Pathology……Rapid Review Pathology: With STUDENT CONSULT Online Access, 4e

・Microbiology……Clinical Microbiology Made Ridiculously Simple

・Embryology……High-Yield Embryology (High-Yield Series)

こう言うのははじめに並べておけば取り敢えず,もし必要になった時迷いなく購入出来るのでよい.(何故か知らないが昔この中の一部は購入していた.何で?)

 

兎にも角にもまだまだFirst Aidをちら見し始めたレベルなので挫折するかもしれないし,続くかもしれない,いつか受かるかもしれないし,受からないかもしれない.今はただ洪水のような医学単語の中に飲まれ続けるだけである(Embryologyの単語が分からなさすぎて泣いてる).

 

オチはない.

徳島より愛をこめて(From Tokushima with Love)

筆者は所謂学生団体にカテゴライズされるであろう,西日本医科歯科薬科学生ESS連盟(通称WJEMA)と呼称される団体に所属している.当団体においては,例年3月,加盟団体の構成員が集まり,団体最大規模の会議が行われる(Spring Conference,春JEMAと呼ばれる).筆者は一応運営側の人間であるので,その会議の会場に下見に行ってきた.

 

8:35 高速鳴門バス停.寒いし眠い

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取り敢えず朝日を浴びておいた

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愚かな人間の様がそこにあった 

 

8:56 徳島大学FLSのメンバーに迎えられて,一路タクシーで会場のホテルへ.

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鳴門グランドホテルである.フロントから出て10秒で浜に辿り着ける立地.なお正面は道路が走っているので,はしゃいで駆け出さないように.跳ねられた場合も筆者は責任を持ちません.

 

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欲情,じゃない浴場.ちなみにホテルの従業員の方に案内され,筆者の記憶の残るうちでは人生最初の女湯に足を踏み入れることとなった.しかも写真を取らされた.この時点で僕の人生はある種詰んでいないだろうか.

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ちなみに屋上にも露天風呂がある.なお,階段で移動するのだが「裸で移動するので充分に温まってからにして下さい」とのことです.景色はいいが3月に外に出られるのか甚だ疑問では有る.

 

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客室.因みに各部屋シャワー設備はあるので,大浴場が嫌いだという方,レジオネラ感染を危惧する方はご利用下さい.

 

その他,写真は色々撮ったのだが,一々掲示するのも容量を食うのでこの辺りで.しかしやはり徳島といえば一部の者にとって有名なこれ.

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Ufotable(http://www.ufotable.com/)関連だと思われる.Ufotableはマチ★アソビと呼ばれるイベントを徳島で主催している.因みに詳細はよく知らないのでその道の方に訊いて下さい.

 

ラウンジで日程・部屋の調整を終え,観光ルートの確認へ.春JEMAでは会議のついでに観光も行われる.因みに会議と観光,どちらがついでなのかは運営側の筆者にも謎である.

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【悲報】筆者,強風と極寒により死亡

写真下部の雑草の撓り具合から風の強さがわかろうというものである.記憶では3月に入るとこれほど寒くないので安心いただきたい.

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観光ルートの一つ,大塚国際美術館.実は有名らしいということを部員の反応で知った.3時間はかけられるほど広いらしい.大英博物館を5時間かけずに見終えた筆者はどの程度時間をかけられるのだろうか.

 

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徳島といえば多分ここ,渦の道である.ここでは床がガラスになって下の渦潮が見られるのだが,筆者は高所恐怖症著しかった幼少の頃,トラウマを植え付けられた.

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すだち茶らしい.凍えた身体を暖かい飲み物で癒やす瞬間というのは誰にとっても至福のときである.筆者はすだち茶と言う響きから,勝手にゆず茶のような味を想像していたのだが,味は味噌汁だった.

 

その後軽く徳島大学FLSメンバーと雑談の後,梗塞バスではなく高速バスに乗って帰神.

たった1時間半で到着.徳島と兵庫の近さを知った.

CBT以前,CBT以後

1/30,CBT(Computer-based Test)を終える.

本試験は医学部においては,本年度より病棟実習の際,医学的侵襲行為における違法性を阻却する為に必要となるStudent Doctorのライセンス取得のための,資格試験として機能することとなった.それに伴って昨年度以前の合否判定基準は変更され(神戸大学医学部においては-2SD以下,つまり母集団の下位約5%が不合格判定を受けることになっていた),国際基準と照らし合わせることで,多少合格基準が上昇することになった.

とは言え,大半の医学生にとってはやはりそれほど大きな変更かと言われるとそうでもなく,焦燥感を多少煽る事にはなるだろうが,実際問題それほどのものではないだろう.

 

さて,そのCBTが如何様なものだったかというと,何とも言えないものだった.筆者はここ1,2年で整備された国試対策予備校が提供するCBT模試・CBT対策講座等を受講してはいなかったため,本試が実際にCBTの空気を味わう最初で最後の機会(になると思いたい)であった.

 

CBTは6つのblockに分かれ,block1が医療倫理や基礎医学と呼ばれる,病気のどちらかと言うと背景的知識を問う問題群,block2-3,そして4の一部は分かりやすい医学知識(病気の症状など),また4には公衆衛生(社会保障制度,疫学など),block 5は2連問と呼ばれる2つの問題に対し,共通の選択肢(15択ほど)を用いる問題,そして最後のblock6は4連問と呼ばれる,臨床における対応を意識した問診方法などを問う構成となっている.すべての問題は選択式であり,客観試験だ.

 

さて,受験してみての感想としては,やはりを言うか,予想よりは難易度が高めに感じた.CBTではトータルで320問の問題を解くことになるが,そのうち80問は新作問題と言って,採点対象にならず,除外問題となる.受験者の正答率等を鑑みて,来年度以降その問題を使用するかどうかを審議するのである.そして残りの240問はプール問題と言って,予め問題ストックに貯めてある問題から出題されている.

プール問題は,(本来あってはならないはずだが)「Qestion Bank」や,「こあかり」と呼ばれる再現問題集に類似,または全く同じ問題が掲載されている可能性が高く,要するに解答がしやすい.しかし新作問題はプール問題の傾向を踏まえるとは限らず,従って対策が薄い箇所も出題されることになる.よって予想よりは難易度が高く感じるわけである.

 

その新作問題についてだが,(僕が引いたであろう新作問題は)個人的に今までのCBTの傾向と異なってきているように思える.QBやコアカリといった問題集には基本的に「病気自体の知識」を問う問題が多く掲載され,治療方針や問診に関する問題は非常にす少ない.だが,今回見た問題の中には,「〜の患者において,先ず問診すべきことは何か」,「この場合における治療法は何か」等,病気の知識を前提とした問題が散見された.僕自身は実際に知らないので何とも言えないが,国試もどちらかと言うと知識を前提として,その先を問う問題が増えているという.その辺りは近年のトレンドを踏まえた結果なのだろうか.はっきりとは分からないが.

 

何はともあれ,CBTを終え,一つの山は終わった.ここから暫くは試験対策から離れ,興味のある分野や,知識を補いたい分野の為に時間を使えることになる.この時間こそが本当に有用なものであり,最近の「スキマ時間」を埋めるカリキュラム変更には個人的には眉をひそめざるをえない.しかしまあ,短くなっても効率を最大化することは常に可能であり,その意識を持って上手く時間を使っていく次第だ.